肝臓外来

肝臓外来について

長年、都内の大学病院にて多くの肝臓病患者さんの診察をして参りました。
昔から肝心要(かんじんかなめ)とよく言いますが、肝臓は変えの効かない臓器であり、肝臓が正常に機能しないと人は生きられません。そして、サイレントオーガン(静かな臓器)と言われ、病気が隠れていても多くの症例で無症状に経過するため、病気の存在に気付かず、気付いた時には進行した状態となっていることも少なくありません。
この臓器を、出来るだけ侵襲の少ない形できちんと評価出来ないか模索する中で、米国Fibronostics社のCEO Roni Amiel氏よりお声掛け頂き、LIVERFAStという新世代の肝臓検査と言うべき、AIを用いた検査キットと出会いました。
この検査キットは、従来、肝生検にて肝臓に針を刺して組織学的に肝臓実質を評価していたものを、非侵襲的に、患者さんに採血と質問票にお答え頂くだけで、その患者さんの肝臓の状態を客観的に数値化出来る、今までにない画期的なものです。
自分の執筆した非アルコール性脂肪肝炎(Non-alcoholic steatohepatitis; NASH)に関する論文をMr. Roniに読んで頂けたことがキッカケとなり、日本で初めてこの検査キットを導入できることになりました。

検査に必要な情報

年齢、性別、BMI値(体重(kg)÷身長(m)×身長(m))

採血にて、以下の10項目を測定します。
血液検査:AST, ALT, T-bil, γ-GTP, FBS, TC, TG, α2-Macroglobulin, HPT, Apolipoprotein A1

検査費用
費用 10,000円 税別、保険外

通常、肝生検の検査目的の入院の場合、2泊3日の検査入院となりますが、総額で自己負担額が3割の方で約4~5万円の費用がかかると言われています。
肝臓に針を刺すことなく、2泊3日の入院もすることなく、御自身の現在の肝臓の状態についてしっかりとした情報を得ることが出来る機会と考えれば、費用対効果も非常に高いと思います。
また、こちらの検査については東京慈恵会医科大学 消化器・肝臓内科と共同研究という形でいずれ世界に研究結果を報告することを検討しております。同意頂ける患者さんには、しっかりご説明させて頂いた上で、臨床研究に御参加頂くことも可能です。

LIVERFASt(新世代肝臓検査)の概要

LIVERFASt検査の流れ

  • STEP1
    医師からLIVERFAStの説明を行います。
  • STEP2
    1回の採血でLIVERFAStの評価に必要な検査項目は全て揃います。
    AIを用いた分析にて直ちに結果を出します。
  • STEP3
    検査結果確認

得られる結果について
具体的には、肝臓の炎症の程度、線維化の程度、そして脂肪化の程度をそれぞれ数値化し、総合的に肝臓の現状評価を行います。得られたデータを元に、将来的に肝硬変や肝細胞癌などの命に関わる肝臓病の発症予防について考えるキッカケになることが、この検査の最大の意義だと思います。また、検査結果から肝臓の炎症や線維化や硬度が上がっていれば、肝庇護薬(肝臓を守る薬)による治療を開始して、その後の肝硬変や肝細胞癌への進展を抑制して遅らせるまたは予防する対応を行っていきます。
※画像をクリックすると拡大します。

  • 検査結果
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