食欲不振の原因や病気

食欲不振

空腹を感じない、食事を摂る気にならない、あるいは極端な偏食など、正常な食事の意欲を失った状態は、疲労やストレスの蓄積、消化器の病気、薬の副作用などの様々な原因で起こっている食欲不振です。食事は日常生活の中で欠かすことの出来ないもので、食欲不振に陥ると身体にとって必要な栄養を取り込むことが出来なくなる恐れもあります。バランスの悪い食習慣は何らかの病気の原因となることもあります。まずは食欲不振の状態を放置せずに、原因を確認し適切な治療を行いましょう。

以下の症状でお困りの方は、どうぞお気軽にご相談下さい。

  • 数週間に渡って食欲が無い
  • お腹の痛みや胃の不快感で食欲が出ない
  • 食事するのが面倒だと感じる
  • 食事することを忘れてしまう
  • さっぱりした味付けの食事ばかり食べる
  • 食べていても味がしない、美味しいと感じない
  • 食欲不振が続いて体重が減ってきた

食欲不振の原因

ストレス

過度の飲酒や食べ過ぎは消化に悪く、胃腸にとっては大きな負担となります。また、唐辛子など胃の粘膜への刺激が強い食べ物の過度の摂取も、胃もたれを起こしやすく注意が必要です。タバコも胃の働きが悪くなる原因となるため食欲不振の原因になります。

不規則な生活習慣

寝不足や運動不足、昼夜逆転などの不規則な生活は自律神経が乱れて食欲不振になる場合があります。例えば、夜中の長時間のインターネット利用やテレビの視聴は、脳に過剰な刺激を与えるため、脳が活動から休養への切り替えが出来なくなり眠りが浅くなる傾向にあります。その結果、うまく休養が取れなくなり消化機能も低下して食欲低下となります。

一部の薬剤

抗菌薬や抗がん剤、鎮痛薬などの内服により副作用として食欲不振が出ることが分かっています。

食欲不振になる病気

慢性胃炎、萎縮性胃炎

ピロリ菌に感染していることで起こる慢性胃炎や萎縮性胃炎は長く放置していると、胃の消化機能が低下するため食欲不振の症状が現れることがあります。

胃潰瘍、十二指腸潰瘍

胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、ピロリ菌や非ステロイド系消炎鎮痛剤、ストレスなどが主な原因で起こると考えられており、胃酸によって胃や十二指腸の粘膜が欠損します。胃潰瘍は食事中から食後にかけてみぞおち周辺に痛みが起こりますが、十二指腸潰瘍は早朝や空腹時にみぞおち周辺がシクシクと痛み、食事を摂ると治まるのが特徴です。胃もたれや吐き気、食欲不振を伴います。

胃がん

胃がんの初期には特に自覚症状が無いことが多いですが、胃がんを発症すると進行に伴って徐々にサイトカインという物質が生成され、このサイトカインの影響で胃の機能が低下して食欲不振の症状が現れます。

風邪や新型コロナウイルスなどのウイルス感染症

一時的に発熱、だるさ、倦怠感、消化機能の低下による食欲不振の症状が現れることもありますが、通常は1週間程度で改善していきます。

うつ病、神経性やせ症(拒食症)

こころの問題によっても食欲不振が起こります。精神的なストレスが続いたり、うつ病などの精神的な病気にかかったりして、悲しみ、不安、焦燥、抑うつなどの症状が出ると、摂食中枢が鈍くなって食欲を感じにくくなります。また、食べても味がしないなどの味覚障害を起こすこともあります。

亜鉛欠乏症

お酒の飲みすぎや胆石が原因で起こり、激烈な痛みが出ることもあります。

甲状腺機能低下症

甲状腺の機能が低下すると、ホルモンの分泌する働きが弱くなるため、食欲不振や体重減少などの症状が現れます。

食欲不振に対する診断・治療

上述の様に、食欲不振の原因は多岐に渡ります。そのため、まずは適切な問診にて原因検索を行い、さらに場合によっては患者さんに応じた原因の精査を進めていきます。治療は、個別の原因に合った内服薬を基本とし、必要時は脱水や栄養障害に対して点滴治療を行ないます。典型的な急性胃腸炎に伴う食欲不振では、制吐剤や整腸剤などを用いて治療します。吐血や貧血を伴う様な場合では、上部内視鏡検査をお勧めしています。また時には診療科間の連携が必要になることもありますので、自己判断せずに医療機関を受診してご相談下さい。

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