マンジャロで痩せないのはなぜ?理由について
マンジャロ(Mounjaro、一般名チルゼパチド tirzepatide)は、2型糖尿病や肥満の治療に使われる薬ですが、「思ったほど痩せない」「全く効果が出ない」と感じる人もいます。
実際、痩せない理由はいくつかの可能性が考えられます。以下に主な要因を整理します
1. 投与量が適切でない
マンジャロは段階的に増量していく薬ですが、初期用量(2.5mg)の段階では、人によっては有意な食欲低下作用が得られず、体重減少効果が限定的であることがあります。
その場合は担当医と相談の上、随時2.5mgずつ増量して良好な減量効果を得られる人もいます。
2. 食事量や内容が変わっていない
マンジャロは食欲を抑える作用がありますが、
- 「それでも、つい間食してしまう」
- 「高カロリーの食事を続けている」
など、治療開始前と比較して食事内容や食事量に変化が無いと、体重の減量効果として現れてこないこともあります。
その場合は、食事のタイミング(1日3食を基本とする、夜遅い時間や寝る直前に夜食を食べない、など)や食事内容の見直し(糖質・脂質・アルコールなどの摂取量)が重要です。
3. 服用期間が短い
治療開始から体重変化が現れるまでに時間がかかる場合もあります。
臨床試験では、3か月以降から減量効果が顕著に出始めるケースも認められており、
最初の1〜2か月で大きな変化がなくても焦らないことが大切です。
4. 基礎代謝が低下している
もともとの代謝が低いと、食事量が減っても体重が落ちにくいことがあります。
背景に加齢・筋肉量の減少・ホルモンバランスの変化などが関係します。
できるだけ良質な睡眠を確保することや、軽い筋トレやウォーキングなどの運動を日常生活に取り入れると効果が上がりやすいです。
5. 個人差(遺伝・体質・ホルモン)
GLP-1受容体やGIP受容体の反応性には個人差があります。
また、甲状腺や副腎などのホルモン異常があると、体重減少が妨げられることも。
検査の可能な医療機関で血液検査を行い、ホルモン異常や代謝異常がないか確認するのも一つの方法です。
6. 他の治療薬の影響
ステロイド薬、抗うつ薬、インスリンなど、一部の薬は体重増加を促す作用があるため、マンジャロの効果を打ち消すことがあります。
治療中の病気については医師に必ず伝えて、「服用中の薬とマンジャロの相互作用」について相談の上、治療してください。
7. “体重(kg)”よりも“体組成率(%)”の変化
マンジャロで効率的に脂肪が減って筋肉がそこまで減らないと、脂肪より筋肉の方が重いため、体重の変化量はそこまで大きくなくても「体脂肪率」や「ウエスト周り」は有意に改善していることがあります。
治療効果判定として、体重(kg)だけでなく、体脂肪率(%)や服のサイズ感もチェックしましょう。
まとめ
| 原因 | 対応策 |
|---|---|
| 用量が低い | 医師に増量の相談 |
| 食事が変わっていない | 摂取カロリー・内容を見直す |
| 期間が短い | 少なくとも3か月程度は様子を見る |
| 代謝が低い | 睡眠・運動・筋トレを取り入れる |
| 体質・ホルモン | 検査・医師相談 |
| 他の薬の影響 | 他の処方薬を確認 |
| 数字に現れない変化 | 体脂肪率・見た目をチェック |
よくある質問(Q&A)
マンジャロを打っても食欲があまり減りません。効いていないということでしょうか?
効果の感じ方には個人差があります。マンジャロ(チルゼパチド)はGLP-1とGIPの2種類のホルモンに作用しますが、受容体の感受性が低い人では「満腹感の実感」が出にくいこともあります。
また、最初の2〜4週間は身体が慣れる期間でもあり、「食欲が落ちにくい」時期があっても異常ではありません。
効果が弱いと感じる場合は、自己判断でやめずに、医師と増量のタイミングを相談しましょう。
マンジャロを使って最初は痩せたのに、途中から体重が落ちなくなりました。なぜですか?
これは「プラトー(停滞期)」と呼ばれる現象です。体重が減ると基礎代謝も下がり、同じ生活をしていてもエネルギー消費量が減ってしまうため、停滞が起こります。
この場合は、
- 軽い運動(筋肉量を保つ)
- 食事の見直し(タンパク質量の確保)
- ストレス・睡眠の管理
などで代謝を維持すると再び減少傾向に戻りやすいです。
マンジャロの効果を感じるまで、どのくらいの期間が必要ですか?
個人差はありますが、多くの人では投与後4〜8週ごろから少しずつ体重変化が現れ、3か月以降で明確な減量傾向が出ることが多いです。
ただし、初期用量(2.5mg)では効果が弱く、その後の増量(5mg, 7.5mg, 10mgと2.5mgずつ)にて顕著に変化するケースもあります。
マンジャロを使っても運動は必要ですか?
はい。マンジャロは食欲抑制と血糖コントロールには優れますが、筋肉量を維持・増やす効果はほとんどありません。
運動を取り入れることで、
- 基礎代謝の維持
- リバウンド防止
- 脂肪燃焼効率の向上
が期待できます。特に週2〜3回の軽い筋トレやウォーキングはおすすめです。
マンジャロを打つ時間や曜日によって効果は変わりますか?
効果には大きな差はありませんが、毎週同じ曜日(・時間帯)に打つことが重要です。
注射のタイミングをバラバラにすると血中濃度が安定せず、食欲抑制の波が乱れやすくなります。
例えば、「毎週日曜の夜」など、生活リズムに合わせて固定すると効果を安定して維持できます。
マンジャロをやめたらリバウンドしますか?
やめた後は食欲が戻るため、リバウンドのリスクはあります。
ただし、「やめ方」によって大きく違いが出ます。
- 急に中止する → 急激な食欲増加・体重戻り
- 段階的に減量・中止 → リバウンドが最小限
医師の指導のもと、生活習慣を整えながら徐々に離脱することがポイントです。
マンジャロと他のGLP-1薬(オゼンピックやリベルサス)を併用すると痩せやすくなりますか?
原則として併用はできません。
いずれもGLP-1受容体作動薬であり、重複すると副作用(強い吐き気・低血糖リスクなど)が増します。
効果を高めたい場合は「併用」ではなく、マンジャロの増量や他薬への切り替えを医師と相談しましょう。

