みぞおちが痛い(鈍痛)の原因

みぞおちの痛み

このような胃痛・みぞおちの痛みはありますか?

上腹部の中心にあたるみぞおちに起こる痛みは、主に胃腸の異常が原因ですが、ときに胆のうや膵臓や胸部の異常によって起こることもあるため、痛みの場所以外にも痛み方や一緒に現れる症状など、きちんと把握しておくことが大切です。

みぞおちの痛みとストレスの関係

過度な精神的ストレスは自律神経が乱れやすくなり、胃酸の分泌が過剰になったり胃粘液の分泌量が減って胃や十二指腸にダメージを受けやすくなります。
夏にエアコンで冷え切った室内や冬の暖房が効いた室内と外との激しい温度差による身体的なストレスも、自律神経のバランスを崩す原因になります。
胃の粘膜が胃酸によって傷つけられることによって、胃やみぞおちのあたりに痛みが現れます。

胃やみぞおちの痛みの原因となる疾患

逆流性食道炎

加齢などが原因で胃液が逆流を繰り返すと食道の粘膜が傷ついて、炎症が起こります。
激痛とまではいきませんが、胸やけや呑酸、胸のあたりの痛み、飲み込みにくさなどの症状が現れます。夜間や空腹時に症状がみられます。また、体を横にしている状態の時に症状が起こりやすい傾向があります。

機能性ディスペプシア

慢性的なみぞおちの痛みや胸やけ、胃の痛みなどの症状があるにも関わらず、検査などで逆流性食道炎や胃がんなどの病気がみられない場合は、機能性ディスペプシアかもしれません。
機能性ディスペプシアは、症状がでていても検査では明確な疾患が認められないという特徴があります。

食道がん

がん細胞が食道に増殖すると、食べ物を飲み込むときに胸や背中が強く痛む特徴があります。
食道は、初期のころは自覚症状が乏しく、進行していくと咳やのどの痛み、声枯れ、急な体重減少などの症状などが現れます。

胃がん

肺がんや大腸がんに次いで死亡数の多い胃がんは、初期のころは自覚症状が乏しく、病気が進行していくとみぞおちの痛みの症状の他に胸の不快感や吐き気、食欲不振などを伴うことがあります。

急性胃炎

暴飲暴食、飲酒、過度なストレス、食中毒やピロリ菌の感染など様々な原因で胃の粘膜がただれると、みぞおちがキリキリと痛むことがあります。みぞおちの痛みの他に、吐き気や下痢を伴うこともあります。さらにひどい場合は嘔吐や吐血、下血を起こすこともあります。通常、2〜3日安静に過ごせば症状は改善していきます。

慢性胃炎

慢性胃炎の主な原因は、ピロリ菌です。ピロリ菌に感染して長期にわたり放置していると炎症が胃全体に広がっていきます。繰り返しもしくは持続的に起こるみぞおちの痛みや胸やけ、胃もたれ、吐き気、嘔吐、食欲不振、膨満感など様々な症状が現れます。

十二指腸炎

ピロリ菌やストレス、飲酒、薬剤の副作用など様々な要因で十二指腸の粘膜が傷つき炎症が起こっている状態です。慢性的な炎症によって、みぞおちや背中の痛みなどの症状が起こります。まれに吐き気や不快感などの症状を伴うことがあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

ピロリ菌の感染やストレス、非ステロイド系消炎鎮痛剤やステロイド薬の服用などが原因で、胃液の消化作用により胃や十二指腸の粘膜に潰瘍ができます。みぞおちの周辺にズキズキと重苦しい痛みが起こるのが特徴です。
胃潰瘍は、食べたものが胃に入ると潰瘍を刺激するので食事中~食後に痛みが現れます。十二指腸潰瘍は、空腹時に痛みが現れます。

胆石症

胆石は、肝臓で作られた胆汁が石のように固まったものです。胆のうや胆のう管、総胆管などの胆汁の通り道となる場所に胆石ができると激しいみぞおちの痛みが起こります。
特徴として右肩に響くような痛みがあり、また発熱や嘔吐を伴うこともあります。胆汁の流れが悪くなっていくと、顔が黄色くなったり尿の色が濃くなる黄疸の症状が現れます。
発作が起こると血流が低下してショック症状により顔が真っ青になる恐れがあります。中年以降の肥満の方は、特に発症リスクが高いため注意が必要です。

胆のう炎

胆のう管に結石が詰まると胆のう壁が傷ついて炎症が起こります。
食後に右上腹部や背中に激しい痛みが現れるのが特徴です。また、吐き気や嘔吐、発熱などの症状を伴う場合があります。発熱している場合は、緊急の外科手術が必要となることがあります。

みぞおちの痛みに対する予防法・治療方法

規則正しい食生活

食べ過ぎ飲み過ぎはもちろん、朝食を抜いたり遅い時間に食事を摂ったりすることも、胃腸に負担をかけます。3食きちんと規則正しい時間に食べて、腹八分目に留めるようにすることが大切です。特に、寝る前の脂ものは控えましょう。また、アルコールは適量ならば問題ありませんので、過度の飲酒は控えましょう。

口にする食べ物の鮮度や生水に注意する

気温も湿度も高く、食あたりが増える6〜9月頃の時期は、食品の鮮度を冷蔵庫で保ちましょう。さらに、まな板や包丁などの調理器具を清潔にする配慮も欠かせません。また気をつけたいのは海外旅行中の飲料です。特にアジア方面への渡航では生水は避け、屋台などでの果汁飲料や氷にも注意が必要です。

ピロリ菌を除菌する

病院でピロリ菌検査を受けると、感染の有無が分かります。いくつか検査方法がありますが、呼気検査や血液中のピロリ菌抗体検査など、どれも簡単に調べることが出来ます。また、約90%程度の患者さんは、処方薬を1週間服用することで痛みもなくピロリ菌を除去すること可能です。ピロリ菌の除去は、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、さらには胃がんを予防する効果が認められています。

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